映画『惑星ラブソング』東京特別上映会が6月2日にシネマート新宿で行われた。本作は、終戦80年になる現代の広島を舞台にアメリカ人観光客と広島の若者たちが出会い、過去と現在が交錯する不思議な物語。上映前の舞台挨拶には、主人公のモッチ役で本作が映画初主演となる曽田陵介、モッチの幼馴染のアヤカを演じた秋田汐梨、謎めいたアメリカ人観光客ジョンを演じたチェイス・ジーグラー、UFO博士役の八嶋智人、メガホンをとった時川英之監督が登壇した。

広島では5月23日より先行公開しており、東京ではこの日が初上映。曽田は「今作が初主演で、座長をやらせていただいて、広島の方やスタッフ、キャストの方々、皆さんと作った作品がこうやって東京で上映されるのは本当に嬉しく思います」と笑顔。秋田は「撮影したのが昨年の3月で広島の映画祭でも昨年から上映されていたりしてやっと東京で皆さんに見ていただけるので、ついにこの時が来たなって感じがします」と喜んだ。
自身が演じた役については、曽田は「モッチという、やりたいことがなかなか見つからずに悶々としている大学生を演じさせていただいて、僕も大学4年間広島で過ごしていて、やりたいことがあんまりなかったんです。大学の時に就活していた時期に、この仕事でいいのかなと考えていたので、多分モッチも同じことを考えていて、そこで僕にはちょっとできないってあきらめたりするところが似ているので、等身大で演じました!」と自身と役が重なっていたことを明かした。
秋田は「アヤカは海外留学を目標に持っていて、その目標に突っ走っていてモッチや周りも巻き込みながらそこに向かって走っている女の子です。天真爛漫でハツラツとしていた女性で私も似ているなってところがあります。私がこのお仕事を始めたきっかけがモデルなんですが、この雑誌のモデルになりたいと思ってオーディションを受けても落ちてしまって、次の年にもう一回受けてそこで受かって今があるので、夢に向かって諦めずに突っ走るのは似ていると思いました」と自身の経験を交えて説明した。


通訳を付けて登壇したチェイスは「うれしいです!」と日本語で喜びを伝え、「東京に来れて、すごく嬉しい気持ちです。東京での上映までに時間もかかったので、これからもっといろんな方に見ていただくのが本当に楽しみです」とコメント。八嶋は「広島と広島以外の人がこの映画を見るのは少し感覚が違うのかな?と思っています。広島の方々からは先行で上映していて、見て良かったなという感想をいただいているので、東京や全国の方がこの映画を見て、平和というものをどういう風に考えてその未来に繋げていくのかを、この映画を基に皆さんが宣伝して育てていっていただけたら嬉しいです」と本作への想いを語った。
チェイスは自身の役を「ジョンはミステリアスな人です。映画を見るまでのお楽しみにしていただいて、アメリカ人で日本を旅していて、その先に何があるのか映画を通して見ていただけたら嬉しいです」とコメント。八嶋は「UFO博士で、僕だけ役名がありません(笑)。純粋な男であるということは伝えておきたいです。あとは、映画の中でいくつか演説をしたりするシーンがあるんですが、あれは全てアドリブです!なので、ちゃんと見ておいてください。すごい頑張ったんだなって思ってください」とアピールしていた。



映画『惑星ラブソング』
2025年5月23日(金)よりMOVIX広島駅ほか広島県先行公開。2025年6月13日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー。
配給:ラビットハウス
Ⓒ映画「惑星ラブソング」製作委員会