河合優実、主演作の『ナミビアの砂漠』の広がりに期待!「モンスターのような作品になったら」

映画『ナミビアの砂漠』公開記念舞台挨拶が9月7日にTOHOシネマズ日本橋で行われ、主演の河合優実が、共演の金子大地、寛一郎、メガホンをとった山中瑶子監督と共に登壇した。
現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描いた本作は、19歳で『あみこ』を発表し、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした山中瑶子監督の最新作。主演の河合優実は、その『あみこ』を観て衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。才能あふれる2人の夢のタッグが遂に実現し、本作は今年のカンヌ国際映画祭でも絶賛され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。

上映後の会場から拍手を浴びて登場した河合は「この日をドキドキして迎えたのですが、皆さんに早く観てほしいと思っていた映画だったので、無事に初日を迎えることができて、皆さんに届けられることができて嬉しく思っています」と挨拶。「映画自体も決して大規模なわけでもないですし、撮影期間も長くはなかったので、そういう環境で、いろんな人が自由に意見を出し合いながら、山中監督のもとで作り上げていったのがこの作品です。これからいろんな人のもとにこの作品が渡っていくのが楽しみです」と声を弾ませた。
本作で演じた主人公のカナについては、「キャラクターとしてエキセントリックだし、その面白さを楽しむ映画でもあるけれど、同時に見る人が自分の話だと思ってもらえるようにもしたかった」と役作りへの想いを吐露。「新宿や渋谷で絶対にすれ違っているし、見たことがあるような女の子像。それと同時に、カナは暴れるし、嘘をつくし、意地悪だし、気分屋だし。そういったキャラクターとしての魅力の、どちらも入れ込みたいと思っていました。カナと私は同年代ですし、カナの気分や体から発しているエネルギーは、街中や学校でも感じてきたものから集めていたのかなと思います」と振り返った。

またイベントでは、アメリカ、カナダ、フランス、台湾、韓国での公開が決定したことも発表された。河合は「山中さんの映画を世界の人に知ってほしいという気持ちがあるので、どういうふうに観てもらえるのか、すごくワクワクしています」と感激の様子。改めて「自分を主人公に重ねて、自分ごととして観てくださってもいい。全くの他者として、客観的に観てくださってもいい。カナの個人的な物語を楽しんでもいい。日本の現代社会が透けて見える方もいるかもしれない」とどのように観てもらっても嬉しいと語り、「皆さんがこの映画で受け取ったエネルギーが広がって、映画自体がステキなモンスターになっていくような作品になったらすごく嬉しいです」と作品の広がりに期待を込めた。

映画『ナミビアの砂漠』公式|9月6日(金)公開
第77回カンヌ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞受賞!『あみこ』山中瑶子監督×河合優実、若き才能の夢のタッグが実現!映画『ナミビアの砂漠』公式|9月6日(金)公開

映画『ナミビアの砂漠』
全国公開中
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

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