映画『サユリ』公開記念初日舞台挨拶が8月23日に新宿バルト9で行われ、本作に出演する南出凌嘉、根岸季衣、近藤華、原作の押切蓮介、監督の白石晃士が登壇した。
本作は、累計20万部を突破した押切蓮介の同名ホラー漫画を、『ノロイ』(05)や『貞子vs伽椰子』(16)などで知られる白石晃士監督が実写映画化。夢のマイホームへ引っ越した神木家。しかし、その家には少女の霊・サユリが棲み着いており、次々と不可解な現象に襲われるようになる。神木家の長男である中学3年生の則雄を南出、認知症の祖母・春枝を根岸が演じ、則雄の同級生・住田に近藤が扮した。
公開初日を迎え、押切は「自分のマンガが映画化されるのはやっぱり感無量ですね」とうれしそうな様子を見せ、朝からエゴサーチをしまくり疲れていることを告白。
ホラー映画初主演となった南出もエゴサーチをしていると明かし、「朝から『見たよ』とか、『面白かった』という声が見られて、幸せな気分でいっぱいでした」と笑顔を見せた。
役作りについて聞かれると、南出は則雄と通ずる部分が多かったそうで、「特別なことをするわけではなく『どうやったら恐怖が伝わるかな？』と思いながら楽しく演じられました」と振り返った。
近藤は霊感がある住田のキャラクターを演じるにあたり、「幽霊がどういうふうに見えるんだろうと思って、画像を調べて自分なりの幽霊を想像して演じました」と工夫を明かした。
根岸は白石監督と初めて会ったときから「ジャニス・ジョプリンのイメージでどうでしょうか！」と前のめりに演技プランをまくしたてていたそう。根岸が「（ばあちゃんの演技が）原作から大きく離れてしまいまして申し訳ございません」と押切に謝ると、押切は「最高でした」と太鼓判を押した。
またイベントでは、事前にファンから募集した本作への質問もあり、「幽霊のようなものが出たときは立ち向かいますか？」の質問には、南出は「もし害がなければ『なんで成仏できないの？』『その体でどうやって生活しているの？』といろいろ質問して、仲良くなれたらいいな」と話した。近藤は「もし戦わなくてはいけないのなら口論で」と言い、押切は「絶対撮影しますね。僕のような人間にとっては財産になりますから」と述べて笑いを誘った。
最後に南出は「観終わったらなぜか元気が出てしまうような、今までにないホラー映画となっております。1人でも多くの方に観ていただきたいです」と呼び掛けた。
押切は「僕と白石監督、最強タッグと謳われていますが、まだLINEの交換もしていない関係なので、この映画がヒットしたら交換させていただきたいなと。Xでは相互フォローなのですが、もしヒットしなかったらブロック、フォロー削除、スパム報告をしようかなと思います。なので、映画のヒットを狙っております。よろしくお願いします」と冗談混じりに話すと、会場から笑いが起こっていた。
映画『サユリ』
全国公開中
配給：ショウゲート
©2024「サユリ」製作委員会／押切蓮介／幻冬舎コミックス
