毎熊克哉、桐島聡容疑者描いた映画で主演!特殊メイクなしで20歳から70歳までを演じる!

映画『「桐島です」』完成披露舞台挨拶が6月12日に新宿武蔵野館で行われ、主演の毎熊克哉、共演の北香那、原田喧太、製作総指揮の長尾和宏、メガホンをとった高橋伴明監督が登壇した。
本作は、2024年1月26日に、「ウチダヒロシ」という偽名を使って藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていたことが判明し、3日後に亡くなった指名手配犯・桐島聡の、弱い立場の人に寄り添う人柄・考えをドラマチックに描く衝撃作。

毎熊は「実は16年くらい前に僕が『俳優をやってみよう』と、初めてプロの映画の現場に行ったのが、伴明さんの作品(『禅 ZEN』(2008))で、その時はエキストラで3日くらい参加していました」と告白。伴明組の主演オファーが来たことについては、「高橋伴明監督が言ってくださっているというだけで『もうやります』という感じだったですけれど、桐島聡という謎に包まれた人物をやる、しかも、つい最近までこの世で同じ時間を生きていた人というのは、同時に怖いことだと思いながら、でも、高橋伴明監督作品で、しかも今回のような役をやるという魅力の方が勝ってしまって、(エキストラ出演から)十何年間頑張ったご褒美だと思って、難しいことは後から考えようと思って、『やらせてください』と言いました」と明かした。

北はミュージシャンのキーナ役について、「実在しているか定かではないとはいえ、(実在の桐島氏が)女性の方に告白をされたという記事は見ていました。私がこのキーナという役を作るにあたって、実在していたか実際していなかったか自体はそこまで考えず、桐島の対極にいる女性というか、明るくて、夢に向かって、希望に満ちている女性でいたかったというのはありました。(桐島氏の)人間らしさなどに惹かれたのかなと思いながら、ヒントを毎熊さんのお芝居からもらいながら、役を作っていきました」と語った。

原田は本作のケンタ役を演じるにあたり、「実際に桐島が通っていたバーがあったとは聞いていたので、クールなところではないんじゃないか、親しみやすいバーのマスターなんじゃないかと想像して、演じさせていただきました。桐島とキーナが初めて出会うシーンだったので、なるだけ掻き乱さないように注意してやりました」と苦労を語った。

また、毎熊は20歳から70歳までを一人で演じたが、特殊メイクはしなかったそう。北は「(毎熊が)ピンピンの時しか知らないですけれど、作品を観た時にすごく自然で、特殊メイクじゃないと今知りました」と話し、毎熊は「最初に監督から『特殊メイクは考えていないんだ』と聞いていたので、やる前は『自分は70代、いけるかな』という心配はめちゃくちゃあったんですけれど、撮影時に鏡に映った自分を見て、『見えるな』と思って、何もしないでこのまま歩こうと思って、歩きました」と告白。原田も「本当に老けてますよ」と太鼓判を押していた。
最後に毎熊は「この映画に関しては、僕のようにこの事件を全く知らなかったという人も観れる映画になっています。この映画に出ている桐島がなぜそんなに優しかったり、なぜそんなに怒っているのかがわからない可能性もあるんですけれど、青春映画を観に行くつもりで観に来ていただきたいと思います」と呼び掛けた。

映画『「桐島です」』公式サイト
指名手配犯・桐島聡の、50年に及ぶ逃亡生活を描いた衝撃作
タイトルとURLをコピーしました