井浦新や東出昌大ら豪華キャスト登壇!映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』完成披露上映会!

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』完成披露上映会が2月25日にテアトル新宿で行われ、キャストの井浦新、東出昌大、芋生悠、杉田雷麟、監督・脚本の井上淳一が登壇。司会を前作の監督である白石和彌が務めた。

若松監督の最後の助監督で、白石和彌監督が手がけた第1作は、若松監督が率いた60、70年代の若松プロの黎明(れいめい)期が舞台。映画を武器に激動の時代を走り抜ける若者たちを、同プロの門をたたき、72年に早世した助監督・吉積めぐみさんの目を通して描いた。
本作は、それから10年後の80年代の若松プロが舞台。若松が愛知・名古屋に作ったミニシアターのシネマスコーレを舞台に、映画と映画館に吸い寄せられた若者たちの群像劇が展開される。

前作に続いて若松を演じた井浦は「僕を俳優として育ててくれた大切な恩師です。その人を演じるという最大のギャグを楽しんでください」と挨拶。再び若松監督役のオファーを受けた心境を振り返り、「井上監督から『一日仕事でいいから』と言われて腹が立った。若松監督を演じるのは、そんな安くない。やるなら、とことん、やらせてくださいと話したら、本気になって本当にすごい大変なことになって、この作品ができてしまった」と吐露。「1作目のときは本当に葛藤しながらオファーを受けて。数カ月間音信不通になったり。ただじゃできないテンション。今回はまた演じる中で若松監督に会えるんじゃないかという喜びがあった。だからこそスムーズに撮影にも向かっていけました」と前作との違いを明かした。

シネマスコーレ支配人の木全純治を演じた東出は、同作のオファーを受けた際の心境を聞かれると、「『2』やるの?と思って。僕も『1』のファンで、オールスタッフの情熱と迫力がすごかった」と述懐。そして「台本を読んだうえで葛藤がありました。『1』の重みもあるし『2』は『1』の台本を書いた井上さんが監督。二番煎じと言われたくないし、踏襲した同じ方向性ではないと直観的に思ったので、新しい魅力になれるんでしょうか?と、井上さんに直接お伺いを立てました。『2』という名前じゃない方が良いとか、いろいろ言いました。『2』は、別の映画人の愛情がこもって結実したと思っています。違う魅力だと思って見ていただけたら幸いです」と熱く語った。

監督である井上本人を前にして、若き日の井上を演じた杉田は「最初に台本をもらって読んだ時は、緊張とプレッシャーが大きくて。ご本人の前で本人を演じる。『それ僕じゃないよ』と言われたら何も言い返せない」と最初の不安を述懐。井上が製作・脚本に参加した23年の映画『福田村事件』にも出演しており「(撮影中)ホテルの部屋が前で、現場でも信頼関係が出来た」と、別作品からの繋がりで井上監督と信頼関係ができたと明かした。その上で「現場に入るときは余計な緊張はせず、井上監督は僕に任せてくれたし、僕は僕なりのことをして監督に託す思いでした」と撮影を振り返った。

芋生が演じた金本法子は唯一、架空のキャラクター。女性監督がほとんどいなかった時代に映画監督を目指すも「自分には撮りたいものなんか何もない」と言いつつも映画から離れられず、シネマスコーレにアルバイトとして入る役どころである。映画監督になりたい一心で弟子入りを直訴し、若松プロの門をたたく田舎の映画青年・井上に嫉妬するシーンもある。芋生は「(金本には)在日という背景もあった。差別を受け、指紋押捺拒否など時代関係を通して、かなり葛藤を抱えて生きている、というのがあった。バチバチやり合うのが大きいかなと思ったので、井上少年を目の敵のように見ていました」と笑いながら振り返った。

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』は、2024年3月15日よりテアトル新宿ほか全国で順次ロードショー。

映画『青春ジャック2 止められるか、俺たちを2』公式サイト
1980 年代。若松孝二が名古屋に作ったミニシアター。映画と映画館に吸い寄せられた若者たちの⻘春群像。応援歌。
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